史書に見る史実の多くは無味乾燥ですが、史跡は正真正銘の歴史の語り部です。 散在する史跡を尋ねるうちに、その地域の歴史を広がりをもって実感できます。
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栄国寺(浄土宗西山派)

尾張国(愛知県)のキリシタンの影は、今も幽かに残っています。この地方にキリスト教が入ってきたのは相当古く、 永禄九年(1566)頃と推定されます。フランシスコ・ザビエルが薩摩国にキリスト教を持ち込んだ天文十八年(1549)から数えて、 十七年後のことでした。
花正村(愛知県美和町)に蒔かれたキリスト教の種子は、やがて一宮を中心に信者を増やし、犬山方面に教線を延ばして行きました。しかし幕府のキリシタン追及は厳しく、「寛永の弾圧」を経て、寛文元年(1661)「濃尾くずれ」という大規模なキリシタン摘発事件に発展して行ったのです。
この時、幕府の指示により尾張藩もキリシタンの弾圧に手を染めざるを得ませんでした。数知れぬキリシタンが犠牲になり、ついに寛文七年(1667)ごろ、尾張のキリシタンはほぼ絶滅したといわれます。この一世紀の間を追ってみました。