史書に見る史実の多くは無味乾燥ですが、史跡は正真正銘の歴史の語り部です。 散在する史跡を尋ねるうちに、その地域の歴史を広がりをもって実感できます。
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五条大橋より加茂川上流を見る(田村進氏撮影)

秋の昼下がり、私は五条大橋の西詰から加茂川の下流にカメラを向けていた。
ここから約五百メートル先に見える正面橋までが六条河原であり、
古来この河原で勝者が敗者を処罰する血なまぐさい殺りく(さつりく:むごく人を殺す)劇が
繰り広げられてきた。
それが、この河原のどこで行われたか、後で述べるただ一つの例以外に、
知る由もない。
今は、川の流れが変わり護岸工事も施されて、往時の面影を全く留めていない。
だが、私の目に入る範囲のどこかで、間違いなく悲しい出来事が繰り返されて来たのだ。